いつだったか、「エチカの鏡」というテレビ番組で、
『死ぬときに後悔すること25』(大津 秀一著)という
本が紹介されていました。
終末医療の専門家である著者が語るその25項目の中には、
・たばこをやめなかったこと
・遺産をどうするかを決めなかったこと
・故郷に帰らなかったこと
などたくさんの内容が含まれているのですが、
その25番目に挙げられているのが、
【 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと 】
だったのを今でも忘れることができません。
私は、そのテレビを見終わった後、しばらく手をとめて、
いろいろな人の顔を頭に思い浮かべながら、考えていました。
「もし、愛する人に「ありがとう」と伝えないまま
その人と別れてしまったら、自分は何を思うんだろう?」
その時、かなり真剣にそう考えたはずなのに・・・
気づけばまた日常に戻っている私がいました。
今回、このキャンペーンにかかわったことで、
自分の中で大切にしたい部分を取り戻せたような、
そんな気がしています。
この映画「引き出しの中のラブレター」で、
常盤貴子さん演じるラジオパーソナリティの久保田真生さん
のセリフに、次のようなものがあります。
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伝わるかどうかなんて分からないけど、
気持ちを伝えようとするだけで
何かが変わるんじゃないかって、
そう思いたいんです!
そう信じたい…。
映画「引き出しの中のラブレター」
ダイジェスト映像〔3分間〕より
http://hiki-koi.com/twitter/
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この映画の中で、私が最も共感したシーンの一つです。
「伝わる」ことが絶対的に大事ではありますが、
「伝わる」以前に、「伝える」という意識をもつことで
変わることがあるのだと思います。
私事ですが、先月、長く老人ホームに入っている祖母の
容態が急変し、救急病院へ移る、ということがありました。
介護をしていた母は、医師から
「もう意識が戻ることはないかも知れません」
と告げられたようでした。
ところが、まったく予断を許さない状況がつづいた後、
ありがたいことに、祖母は意識を取り戻しました。
(幸い、今では老人ホームに戻れるまで、回復しています)
目覚めたきっかけは、“オルゴール”だったそうです。
祖母の好きな曲である「エリーゼのために」。
そのオルゴールを、ずっとずっとかけていたそうです。
目は見えなくても、耳は聞こえるはず、と信じて…。
私もその後、お見舞いにかけつけました。
「おばあちゃん、充です。
おばあちゃん、生きていてくれて、ありがとう。
ありがとう!」
何度も繰り返しました。
しばらくして、まぶたがうっすらと開き、
こちらの方に顔を向けようとしているような、そんな
動作が感じられました。
うれしくて、私はまた言葉をかけました。
「おばあちゃん、充です。
おばあちゃん、生きていてくれて、ありがとう。
ありがとう!」
言葉を伝えられる相手がいることが、こんなにうれしいと
感じたことは初めてでした。
実際のところ、伝わったかどうかはわかりません。
出来ることはただ、信じることだけです。
でも、何もしないでいるよりも、
「伝わる」と思って行動を起こす方が、
絶対に価値があると私は思います。
今回は応募された「ラブレター」の中から一通に
歌をつけさせていただきますが、
祖母にオルゴールの音色が届いたことも含め、
【音楽だからこそ、伝わることがある】
と信じて、心を込めて、曲をつけさせていただきたいと
思っています。
今回のキャンペーンを機に、
私も祖母に向けて140文字の手紙を書きました。
>おばあちゃんへ。生きていてくれて、ありがとう。
>
>数年前、自分のルーツに関心を持った時、お母さんから
>色々話を聞きました。
>
>昭和の激動の時代、自分の事より、おじいちゃんと
>4人の娘に尽くしてきたおばあちゃんの血が、僕にも
>流れていることが誇りです。
>
>直接その話を聞ける日を、願っています。
実際に、書いてみて思ったことは、
「140文字という文字数」の少なさです。
本当に、アッという間に書ける分量でした。
一言、二言いえば、もう丁度よいくらいです。
そして、思ったんです。
「こんなに短くても伝えられることなのに、
日頃、なかなか伝えることができないんだな…」
と。
感覚的には、ちょうど、ハガキ1枚書くくらいの
文章量だと思います。
大切な人に、ちょっとした感謝の気持ちを込めて、
メッセージを送るには、最適な分量です。
でも、その行動を通して思い出せる大切なことは
予想以上にたくさんあると実感しました。
奇しくも、このキャンペーンの終了日である
3月9日(火)は、
語呂でいうと「サン(3)キュー(9)」です。
言いたいけど、なかなか言えない言葉の代表格、
「ありがとう」。
でも、いちばん言われたい言葉であり、言われて
心に残る言葉もまた、「ありがとう」だと私は
思っています。
大切な人に想いを伝える。
それは、「人に言われたから伝える」という性質の
ものではありませんので、今回のキャンペーンは、
必要な人のもとへ届けばいいと思っています。
ただ、本当は伝えたいと思っている想いがあって、
それを言葉にするのに“きっかけ”が必要な人がいれば、
今回のキャンペーンは、その人に絶対に知らせたい、
とも思っています。
▼映画:引き出しの中のラブレター
「ツイッターで想いをつぶやこう」キャンペーン▼
⇒ http://www.hiki-koi.com/twitter/
キャンペーン締切は、3日9日(火)24:00です。